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2007年12月05日

世界を席巻するサッキ軍団 ぉぃぉぃ、それじゃ、ミラニスタだろっ!(笑)




クラブワールドカップを直前に控え、本屋にはところせましとACミランに関する本が置かれていました。 そんな本を眺めてて、思わず手に取ってしまったのがありました。

『AC MILAN HEROES』

ACミランヒーローズ

タイトルそのままのACミラン最高ーーー!な本で、このテの本はたびたび刊行されているから、それほど珍しいようには思えなかったのですが、どうしてそんな本を手にしてしまったか?というと、もちろんクラブワールドカップに向けた情報収集という意味もあったのですが、表紙の中段に書いてあった『アリゴ・サッキ』の名前です。

ACミランの歴史を語る上で、未来永劫外すことの出来ない名前。 80年代後半から90年代前半のミラン黄金期を創り上げた人であり、現代サッカーの主流であるゾーンプレスを持ち込んで近代サッカーを築き上げたと云っても過言ではない人。(アリゴ・サッキ氏の詳細はwikipediaを御覧下さい。)

彼の戦略は賛否評論別れるところだそうで、私は賛成派です。 ちなみに賛成派のことをサッキアーニと呼ぶそうです。

そんなサッキが率いたACミランはオランダ人トリオと呼ばれた3選手が中心でした。 マルコ・ファンバステン、ルート・フリット、フランク・ライカールト。 なかでも私にとって最も印象深いのは、ファンバステンがトヨタカップで魅せてくれた、あのループシュート。 あれをみたとき、テレビを前にしてしばらく固まっていた自分を憶えています。 ハッキリ云って衝撃でした。 いまでも鮮明に憶えてます。 そして当時のミランに在籍していた選手と言えば、アンチェロッティ、ドナドーニ、バレージに、そうそうマルディーニも当時からいました。

そのころの話をもう一度思いだしたくて、AC MILAN HEROESを手にした訳です。

そして、本の中ではサッキのインタービューが載っていて、今は監督をする気がないと書かれていました。 なんでも、監督をやるには、自分が心のそこからやりたいと思わない限りしないのだとか。 お隣の方で、代表監督としてオファーを出したなんていう話があるみたいですけど、どうなることやら。 で、インタビューの詳しい内容は、ご自身の目で確かめて頂くとして、これは格言だよねっ!って思ったのがあったので、それだけをご紹介します。

『あのときのミランはカテナチオを敷いていた。 ただし相手陣内でね♪』

♪は付け足しましたけど、この言葉が、ゾーンプレスの全てと、それを実現した時の最強ッぷりを言い表してるように思います。 これこそが、最強だったミランの極意なのだと思います。 もっとも、それを実現できるだけの選手が居たことも重要で、サッキ否定派に言わせると、選手が揃っていたから強かったんだという意見に繋がる部分でもあるのでしょう。 けれども、ベルルスコーニに集めてもらった選手を使っただけじゃなく、サッキも率先して選手補強には口を出し、自分の戦術を徹底するために、当時サラゴザに所属していたライカールトを呼んだそうです。 その辺の詳しい経緯もたいへん面白くて参考になる話だったので、合わせてご確認してもらえると助かります。

そして近頃は、そんなアリゴ・サッキの凄さを再認識させられてばかりいます。 それは、当時の選手として先ほど名前を挙げた選手の多くが、いまは監督として、それなりの成功を収めているところ。 ライカールトはバルセロナを指揮して、リーガ2回とuefaチャンピオンズリーグを1回制覇しています。 アンチェロッティは言わずと知れた現ミラン監督。 そしてファンバステンはオランダ代表を指揮して、見事に世代交代を成功させ、ドナドーニもイタリア代表を率いて、とりあえずの結果(世代交代と欧州選手権の予選突破)を出してます。 ついでに、もう一人。 チェルシーを指揮して失敗したフリットでしたが、今度はアメリカのロサンゼルス・ギャラクシーの監督に就任しました。 ベッカムの居るところですね。 と、サッキが率いていたときの選手が、こぞって監督として成功しているのをみると、全部じゃないでしょうけど、多くの選手が彼の戦術を理解していたのだろうなぁと感心してしまいます。 自らの戦術を浸透させたことが、彼の最大の功績だったのでしょう。 ですから、これから迎える欧州選手権の本大会でも、同じグループに入ったイタリアとオランダは旧友同士の対決でもあり、そういう部分でも楽しめそうです。 もちろんチャンピオンズリーグでバルセロナとミランが対戦すれば、ライカールトとアンチェロッティになるわけで、こっちも同じように楽しめるわけですね。 そう言えば、ファンバステンのオランダ代表監督任期が欧州選手権(EURO2008)までになっているそうで、そのあとの就任要請がバルセロナからあったとか、ミランからもあったっていうニュースが流れてましたネ。 でも、子供の養育のためオランダから離れたくないことを理由に断ったそうですが、もしかしたら、旧友二人に配慮したのかも知れませんね。 なにしろドナドーニとは、いまでもゴルフをするほどの仲だそうですからね。

世界を席巻するサッキ軍団というと大袈裟かもしれませんが、彼の教え子たちが、世界を舞台にして活躍している昨今をみると、改めてその偉大さを思い知らされます。 もちろんいつでもどこでも最強かと言えば、そんなことはないと思いますが、これほど多くの監督を輩出したチームも他にはないでしょう。 そんなサッキ軍団のひとりであるアンチェロッティの指揮するミランが、いよいよ来日します。 LegaCalcioでは苦戦してますが、どうにもモチベーションはこっちにあるみたいなので、やってくれそうな気配がプンプン漂ってます。 登場するのは13日ですが、6日に来日するそうで、今から楽しみにしているってのは、ここだけの秘密ですw

おまけ動画。
マルコ・ファンバステンのゴール集です。


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posted by 秋日晴雄 at 00:42 | 埼玉 ???? | Comment(2) | TrackBack(0) | イタリア>ACミラン


この記事へのコメント
大変面白い視点で参考になりました。
あの当時のミランに匹敵するチームは本当に現れませんね。攻撃と守備完璧でした。唯一、マラドーナ個人が対抗できたというのも興味深いです。超組織対超個人。もうこんな時代はないんでしょうね。なつかしー。ヨーロッパを席巻できる常勝軍団と、対応できる世紀の天才。
Posted by サブロー at 2007年12月09日 22:09
コメントありがとうございます。
当時に比べると、いまは、ある意味、平均化されたところがあるように思います。豊富な戦術だったり世界中から選手を集めたりと。

弟子たちのチームが強さと脆さを合わせもっているところも、興味深いところです。
Posted by 晴雄 at 2007年12月10日 02:20
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