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2007年12月02日

うなぎと果実と背番号8


一度は掴んでいた。 けど、掴んで懐にしまおうとしたところで、急にうなぎは暴れだし、あれよあれよと言う間に手のひらからするりっと逃げて行った。 07年シーズンの最終節。 今季最下位の横浜FCに敗れた。 正直なところは前にも書いた通り。 10月の約2週にわたる中断期間で全ての流れが変わってしまったように思う。 それまでは、過密な日程と言えども着実に勝ち点を積み重ねてきた。 けれどもあれ以降、完全に勝てなくなってしまった。 厳密には、中断明けの千葉戦、そのあとのALC準決勝の城南一和戦、そしてACL決勝のセカンドレグに勝利している。 しかし、城南の試合はPKの勝利ということを考えると、あれ以降、今日に至るまで、勝利したのは千葉戦とACL決勝のセパハン戦のみ。 それ以外は最後の三戦を除いて全て引き分けだった。

今日の試合後に行なわれたオジェックのインタビューが、私の書いた内容に比較的近かったような気がしたので、個人的には複雑。 けれども、シーズンを通して幾つものタイトルを賭けた戦いに臨む立場において、何が問題なのかが明確になったことは、何ものにも代え難い収穫のように思う。 オジェックが貫こうとした、スタメン固定主義。 リーグ戦だけを戦う立場であれば、それも間違いではない。 けれども、より多くのタイトルを賭け、いくつもの厳しい戦いを迫られたとき、オジェックの理想は崩壊する。 それは、交代で投入された選手が、いずれもフィットしてない様子をみれば火を見るよりも明らか。 試合に出なければ養えない『試合勘』。 スタメン固定主義においては、そういう意味での融通性が欠落する。 そして選手の怪我は回避できない。 これらの事実が明確になったことで、オジェックは来期を見据えて、この2試合でスタメンの入れ替えを実践して来たのだろう。 このところの試合で4−4−2を選択しているところからしても、来期の構想を練り始めていることが窺える。

今日の試合は、そんなことを考えながら観ていた。

そして試合を観ながら、キングカズこと三浦和良選手の偉大さを改めて思い知らされた。 カズにとって、今日ほど注目を集めた試合をしたのは、ヴェルディ時代以来だっただろう。 注目が集まり、プレッシャーが生まれる状況になればなるほど、プレーにキレが出る。 おそらくプレッシャーを力に変える能力があるのだろう。 そんなカズのことを2年前の05年11月。 ワールドカップのドイツ大会にカズを召集するべきと書いた。 今日はそれを証明して貰えたような気がしてならない。

レッズが優勝を取り逃がした裏では、鹿島が6年ぶりの優勝を勝ち取った。 最終節までに9連勝を飾っての逆転優勝。 鹿島のみなさまには、おめでとうございます。


いずれにしても07シーズンは終わった。 来期の課題が早々と明確になったことは、非常に有意義なことだと思う。 しかし、来期を目指す前にもう一つ、大切な使命を帯びた戦いがある。



クラブワールドカップ



世界のクラブチャンピオンが一堂に会する舞台が待っている。 ALLアジアのチャンピオンとして出場するからには、それこそ失態は出来ない。 リーグの敗戦を語るのに、アジアチャンピオンという言葉を使っていたことに不愉快な想いをしたが、今度はその称号に傷をつけてはならない。 全てのチームがぶっつけ本番の戦いだから、急場凌ぎの対策は有効と思う。 夢の大舞台まであと9日。 短期決戦のアヤを掴めば、決勝でボカジュニアーズと戦うことは不可能ではない。 私はこの大会で、日本という地に不思議な利を持つロナウドのいないミランを相手に勝利することは、Jリーグを制するよりも簡単だと考える。 そしてそれを実現するには、一人の男が必要とも。

欧州におけるクラブシーンで、UEFAチャンピオンズリーグと双璧をなすもう一つの戦い、UEFAカップ。 そしてその大舞台での優勝という貴重な経験を持つ男。



小野伸二



彼無くしてはこの大舞台で駒を進めることは不可能だろう。


不本意な形で幕を閉じざるを得なかった、カンピオーネ小野伸二の第一幕。 少しだけ遅れてしまったが、いよいよ第二幕の幕をあげるときが来た。




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posted by 秋日晴雄 at 01:53 | 埼玉 雨 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本>浦和レッズ このエントリーを含むはてなブックマーク

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