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2007年10月01日

犬飼専務理事の発言を真剣に考えて見ましょう。 【ACLとJリーグ】


犬飼専務理事の発言を真剣に考えて見ましょう。

ことの発端は、川崎フロンターレが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦を控えた23日のJリーグ・柏戦で、先発8人を入れ替えたことから始まってます。

そしてこれを問題視した犬飼専務理事が、
「常に強いチームで戦うのが基本。 クラブに危機感がない。 サポーターを裏切った」と発言。 10月9日のJ1、J2実行委員会で議題にする考えも口にした。 あたかもクラブがJリーグを軽視したかのような発言に、川崎F関係者やサポーターから多くの戸惑いの声が上がっていた。


そして、犬飼氏の発言を受けた川崎Fサポーターが、30日に行われた川崎−甲府の試合で「犬飼さん、我々は裏切られていません」と書かれた横断幕を等々力競技場に掲出し、犬飼専務理事の「サポーターを裏切った」という意見に、反する声を上げました。

なんだか、川崎FサポvsJリーグみたいな図式になってしまいそうです。


ですが、サポーター(川崎Fだけではなく)にもJリーグにも、
一つ冷静に考えて欲しいと思うことあります。


そもそも今回の問題は、犬飼専務理事の発言にもありますが、
Jリーグは規約の第42条(pdfファイル)
第42条〔最強のチームによる試合参加〕
@Jクラブは,その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない。
としています。 今回の川崎Fがとった行為は、この最強のチームというくだりに触れるものであったという前提で問題視されました。 しかし川崎は同条Aであげている
当該試合直前のリーグ戦5試合の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならず…
に関する規約を守った上での行為でした。

犬飼氏の発言についてはいろいろと云われていますが、ここで考えなければならないのは、Jリーグが設けている規約の意味ではないでしょうか。 

なぜJリーグは〔最強のチームによる試合参加〕という当たり前のことろを規約化しているのでしょうか。

それはリーグ全体の永続的な発展繁栄を是非としているからなのだと思います。

たしかに今回の一件で川崎Fのサポーターは裏切られたと感じていないのかもしれません。 Jリーグの試合よりもAFCチャンピオンズリーグに希少性があるのは明らかです。 チームとしては優勝の望みが薄いリーグ戦よりもACLを重要視するのは当然。

けれども、これを前例として他のクラブが次々と同様のことをしたらどうなるでしょうか? ACLの試合を控えているから今回は控えの選手中心、A3マッチを控えているから、ナビスコがあるから、天皇杯があるからなどなど。 理由を並べたら枚挙に暇がありません。 加えてリーグ戦のような長丁場の戦いは、早ければ前半の日程を消化した時点で結果が見えたりします。

最高のパフォーマンスを見せてくれないチームの試合など誰が見たいと思うでしょうか。 魅力ある試合をしてくれなければ、「観てもつまらない」といった意見が優先し、新たなサポーターが誕生する期待はもてません。(ちょうどJリーグが発足したときのように) そして新しいサポーターを作らずして、Jリーグの発展繁栄はありえないと思います。


既存のサポーターも、最初はチーム事情を理解して、控え選手中心の試合を受入れるかも知れませんが、徐々にスタジアムへの足が遠のいてゆくことになると思います。

こうなると、リーグ戦の衰退は火を見るより明らか。
ひいては日本サッカーの衰退に繋がるわけですから忌々しき事態です。


先日、Jリーグは06年の経営情報を開示し、経常赤字先が前年度の11クラブから15クラブに増加していることが明らかになりました。 Jリーグの各クラブは、厳しい状況下にあります。 既存のファンだけではどうにもなりません。 クラブが行う全ての試合で、最高のパフォーマンスを魅せ続けなければ、このまま右肩下がりの曲線を描いてJリーグは衰退する恐れすらあるといっても過言ではないと思います。


なにを大袈裟なという声もあるかと思いますが、衰退の始まりというのは病気に似ていて、何も感じないから進行してしまうものです。 そして気がついた時には手遅れと。。。

だから犬飼氏は、クラブに危機感がないと云ったのだと思います。
なにしろ犬飼氏は、もともとレッズの社長でしたから、Jリーグという組織の中でも、クラブ経営の厳しさや難しさを痛感している数少ないクラブ側の人。 クラブを想うが故に、厳しい発言になったのではないでしょうか。 でなければ、ACLの遠征にチャーター便を用意して移動時間の短縮を図るようなことをしてくれないと思います。 ついでに言えば、そこまで配慮したことに対して、クラブの行為が裏切りだなどとは考えてもいないでしょう。 犬飼氏の頭にあるのは、どうしたらクラブに最高のパフォーマンスを出し続けてもらえるか?ということだけだと思います。

それを、一クラブに対する攻撃であるかのように、問題をすげ替えて報道されてしまうこと、発言の背景を推察しようとしない体制こそが問題であり危惧するべきだと思います。 おりしも経営情報が公開されて間もないときでしたから余計です。




欧州サッカー中心のブログなんぞをやっていますが、私は国内外を問わずしてサッカーが好きです。 とくにJリーグは、ここ数年で技術の向上も目覚ましく、その戦いぶりは欧州の列強にも負けていないところにまで成長してくれました。

サッカーを愛するもののひとりとして、今回の件はJリーグが新たなステージに変革する時期なのだと判断し、永続的な発展繁栄に根ざしたリーグ戦略を指揮してくださることを願っております。

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posted by 秋日晴雄 at 15:12 | 埼玉 曇り | Comment(5) | TrackBack(1) | 日本>未分類 このエントリーを含むはてなブックマーク

この記事へのコメント
 他のブログでは犬飼発言非難ごうごうですよね。ようやく真意を理解しようというブログに出会えました(笑)
 川崎サポの裏切られていないという横断幕は将来につながるものではありませんよね。自分たちがいいんだからみたいな感覚。
 それでチームが強くなるんかいなって感じですね。
 それしか選択肢がないのなら何がなんでもACLは勝たなければだめだったでしょ?
 なのに勝てずに敗退、リーグも大敗じゃACLのためにそうしたという説明が成立しないでしょ。誰かが責任取らなきゃいけないんじゃないんですかね。そういった場合。
 はっきり言って甘い。セルジオ越後も犬飼発言には賛成するんじゃない(笑)
Posted by 浦男 at 2007年10月02日 10:35
犬飼専務理事の「クラブに危機感がない」という行が全てだったのだと思います。
そこにサポという言葉が入ってしまったために拗れてしまったのだとも。
Posted by 晴男 at 2007年10月02日 23:44
コメントされている方が勘違いしてはいけないのはこちらが書かれていることが「真意」ではない可能性もあるという事。
別に全否定をするつもりはありませんが、一部の可能性を出して将来をうんぬんするのは犬飼さんを批判している方も、こちらのBLOGさんも同じだと思います。

地上波が少ない中、サポの大半が賛成しているというのは大きいし、日程が詰まる中、こういう考えは避けられないでしょう。
あくまで個人的な意見ですが、誰が何と言おうと現場が「これでは選手が持たない」と判断したのだからそれを尊重すべきだと思います。
Posted by ヒロ at 2007年10月03日 21:17
今回のことでやっと同じ意見のブログに出会いました。この件について取り上げたらだいぶ盛り上がったのですが、本質はこのブログの記事の内容だと思います。

犬飼さんを支持します。

ただああいう発言をああいう形でするとこうやって意図したことと逆の結果になってしまうということをきっと学んだことでしょう。

浦和レッズはアウェイでもあれだけのサポーターが応援に行って、結果を出しています。しかも今季はホーム入場者100万人を目指していて達成しそうです。

世界水準の目をもっているのは浦和だけなのでしょうか。
Posted by サッカー好きらすかる at 2007年10月03日 22:51
初めて書き込ませていただきます。

最初に言いますと、わたしは、犬飼発言否定派です。それもかなりキッパリ否定します。

> クラブが行う全ての試合で、最高のパフォーマンスを魅せ続けなければ、このまま右肩下がりの曲線を描いてJリーグは衰退する恐れすらある

これは、Jリーグの理念として理解できる話です。
但し、理念は何も現実を動かしません。抽象的で、人によって解釈に幅があるからです。その理念を実現するために、細かい規則があり、制度があることを忘れてはならないでしょう。
そして、その理念を現実化したのが、いわゆる「ベストメンバー」規定なわけです。その具体的な規定を無視して、お題目から個々の事例の結論を招くのは、一利ぐらいはあっても百害を生みます。

例えば、浦和を優勝させたいがために、理念を楯にして犬飼氏が他のチームに横槍を入れる。「遠藤が出ないガンバのサッカーなど観客が許すはずがない」と言って、去年病気で休んでいた遠藤選手を無理やり先発させるとかね(犬飼氏の人格攻撃ではないですよ、あくまで例としてです)。
ブログ主さんの記事のロジックはそのまま当てはめることができると思います。具体的な規定がないんですから、理念を元にどんなロジックでも組み立てられます。
抽象的な何かが具体的な規定に勝るのは、そんなアンフェアな抜け道を許すもとです。

ましてや、犬飼氏はJリーグを代表する立場の一人。一種の権力者であり、彼のやるべきは、ルールを整備しルールを守らせることであって、ルールを骨抜きにすることではありません。

早い話が、メンバーを落とすことに、そこまで警戒心を持っているなら、今回の川崎のようなターンオーバーを許さない規定を作っておけばいいというだけです。
自分でルールを作る立場にもかかわらずそのルールを越えたところで非難したのが、今回の犬飼発言なんです。犬飼氏の真意がどうあろうと、客観的にはそうなります。
だからこそ、彼の発言は許されません。少なくとも今報道されているとおりのことを言ったならば。


> そこまで配慮したことに対して、クラブの行為が裏切りだなどとは考えてもいないでしょう

裏切りだと考えて激高した、としか感じられませんでしたが…これは解釈の違いでしょうか。


そうした手続き論から離れれば、ブログ主さんの言うことには賛成です。
川崎には、今回のことを「仕方がなかった」で済ませないでほしい。8人替えても勝てるだけの分厚い底力を持つチームになってほしいと思います。
Posted by ラムダ at 2007年10月04日 20:41
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川崎フロンターレ 事情聴取へ
Excerpt: 昨日の浦和レッズのACL突破の記事で少し触れたが、ついに本日、Jリーグでも問題になったようだ。川崎F 8人入れ替え事情聴取へhttp://www.sponichi.co.jp/soccer/news/...
Weblog: あらいぐま珈琲3号店
Tracked: 2007-10-03 22:43
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